映画『帰ってこなかった男』映画『帰ってこなかった男』
2025.3.28[金]よりテアトル新宿ほか全国順次公開

出演

卯ノ原圭吾 斎藤千晃 実倉萌笑
小幡貴史 松本響 島林瑞樹 八木亜希紗 
鐘ヶ江佳太 佐藤達也
宮本聖矢 米元信太郎
監督/脚本/編集/製作:小嶋貴之
撮影監督:Keisuke Mizushima 照明:Jun Hirota  録音:Jo Terauchi
美術:Hibiki Matsumoto メイク:大島美保 撮影助手:白井絢香 助監督:宇津野竜輔、革崎文
制作進行:大塚勝彦 制作助手:山口正弘 美術助手:宮本聖矢 整音:浦本和宏(コサエルクリエイティブ)
音楽:Shizuka Kanata
配給:ジーンハート
2024年/日本/カラー/シネマスコープ/ステレオ/47分

イントロダクション

配偶者が3年以上生死不明の場合、離婚訴訟を経て離婚ができる。不在者の生死が7年間不明な場合、失踪の宣告をすることができ、死亡保険金受取人は保険金を受け取ることができる。配偶者が3年以上生死不明の場合、離婚訴訟を経て離婚ができる。不在者の生死が7年間不明な場合、失踪の宣告をすることができ、死亡保険金受取人は保険金を受け取ることができる。

この法的事実を元に、ストレイテナー、柴咲コウ、the pillows、秦基博、真心ブラザーズ、°C-ute、アンジュルムなど約900本のMVやライブビデオ、CM、アニメーション、ドラマ、短編映画を監督してきた小嶋貴之が、モラルぎりぎりのグレーゾーンで己の弱さの故に追い詰められていく男の姿を描くサスペンス映画を制作。

そのクオリティの高さに、感情を沸き⽴たせる日本の短編映画だけをラインナップする配信サービス「ジーンシアター」が初めて映画配給に乗り出し、セレクションに定評があるテアトル新宿での公開が決定した!MOVIE ONやまがた他、全国順次公開となる。

不倫相手と共に妻の元夫の保険金を使うことを目論む夫・持田孝明役で卯ノ原圭吾が、失踪から6年半経ち、保険金受け取りまで半年に迫ったタイミングで元夫に瓜二つの男に遭遇し、うろたえる妻・持田佳奈役で斎藤千晃が、自分だけを愛して欲しいという一心で、孝明を振り回す岸本あゆみ役で実倉萌笑が出演。

元夫に瓜二つの男「倉田」役で宮本聖矢、倉田が働く居酒屋の店長役で米元信太郎が出演し、孝明を追い詰めていく。

その他、孝明とあゆみの起業仲間役で、小幡貴史、松本響、島林瑞樹、佳奈のバイト仲間役で八木亜希紗、佳奈がバイトするネットカフェの店長役で鐘ヶ江圭太、保険の外交員役で佐藤達也が脇を固める。


あらすじ

元夫・由紀夫の失踪から6年半。保険金受け取りまで半年に迫った持田佳奈(斎藤千晃)と現在の夫・持田孝明(卯ノ原圭吾)は、保険金が入ることを疑わず、将来の計画を立てている。不倫をしている孝明は、会社を辞め、不倫相手・岸本あゆみ(実倉萌笑)らと設立するベンチャー企業に出資することにしていたが、ある日、佳奈がたまたま入った居酒屋で、由紀夫に瓜二つの男(宮本聖矢)に遭遇。
真っ青になる二人だが、追い討ちをかけるように、あゆみは、佳奈はそもそも本当に生命保険をかけているのかと孝明の気持ちを試す。さらに孝明は、怪しむ居酒屋の店長(米元信太郎)に、あゆみといるところを見られてしまい…
果たして、「倉田」というネームプレートをつけた男は、由紀夫なのか?二人は保険金を受け取れ、孝明は不倫がバレずに、保険金を出資に使えるのか?

スタッフ

監督/脚本/編集/製作

小嶋貴之

(Takayuki Kojima)

愛知県生まれ。映像ディレクター、監督。
ストレイテナー、the pillows、04limited sazabys、KEYTALK、the telephones、ムック、ACIDMAN、SHAZNA、柴咲コウ、°C-ute、アンジュルム、堂珍嘉邦、秦基博、真心ブラザーズなど、メジャー、インディー問わず、約900本のMVやライブビデオ、CM、アニメーション、ドラマ、短編映画などを監督。
2019年に、連続短編ドラマ「スカタン」(J:COM)を監督。映画作品は、『シガレット』(20)、『からまる蛇』(21)、『できたのできたの』(22)の短編を経て、本作が初の中編映画となる。

監督:小嶋貴之
コメント

20年以上仕事として1000本近くのMVをはじめいろんな映像をクライアントワークとして作ってきたのですが、数年前ふと⾃分の作品・プライベートワークを作っていないことに気づきました。このままだと⾃分の作品を撮ることなく歳をとってしまうという焦りを覚え、脚本の学校に⾏きなおしたり、スプロケというコミュニティでたくさんの役者と触れ合ったりしているうちに、MVの様な映像主義だけではない、芝居を中⼼とした⼈間性を重視した映画に⾃分の趣向もシフトしていきました。MVディレクターでもある⾃分の感覚をも取り込みつつ芝居の純粋性を中⼼にしたエンタメ性の⾼い作品を作ろうと制作したのが『帰ってこなかった男』です。混じりっ気なしの⾃分が投影できたと思っています。

考えると、仕事は⽇々納期がついて回り、⾒る夢でも基本⾃分が何かしらで追い込まれている事が多く、ずっと逃げる逃げないのラインをやじろべえの様に綱渡っている(サスペンス)、そんな⾃分が映画作りの主題に置いているのはずっと逃げたい主⼈公でした。またお笑いが好きという趣味もあって、そんなサスペンスフルな状況さえも笑ってしまおうというある種精神的な逃げ場を作りたいと思い、こんな作品が出来上がりました。

この世はたくさんの価値観があり、皆が⽣きやすくする為のいろんなルールが存在します。しかし誰もが、そのルールを逆に利⽤してすれすれのグレーゾーンで欲を満たそうとしたことはあるのではないでしょうか?例えば失踪者が7年⾒つからないと死亡扱いになるという「失踪宣告」。⼈が⼀⼈いなくなることで悲しむ⼈もいるけど、得する⼈も存在してしまうのが、この様々な価値観に溢れる現代です。サスペンスフルな世界で、そこで欲にまみれた⼈たちが右往左往する物語のドライブ感を楽しんでいるうちに、観客が本当の⾃分を⾒つけてしまう、そんな映画になったと思います。ぜひ、⼤きなスクリーンのある劇場でご覧ください。

劇場情報

2025.3.28[金]よりテアトル新宿ほか全国順次公開
2025年3月15日現在
地域 劇場 電話番号 公開日
東京都 テアトル新宿 03-3352-1846 3月28日(金)〜
山形県 MOVIE ONやまがた 023-682-7235
(9:00-18:00)
3月28日(金)〜
神奈川県 シネマ・ジャック&ベティ 045-243-9800 4月12日(土)〜
栃木県 宇都宮ヒカリ座 028-633-4445 5月9日(金)〜
大阪府 シアターセブン 06-4862-7733 5月17日(土)〜